地味に期待しているセグウェイの実用化

これからの二輪車に馳せる希望

自動二輪車、要するにバイクに乗りたいと思っても諸々で怖い部分は多々あります。ローンという懐事情を圧迫する経済的な問題はまだ心が傷めつけられる程度で良いですが、何より外傷を伴う事故に恵まれたら話になりません。以前筆者は目の前を走行していたバイク(中型クラス)が、前方で停車していた自動車に後方から追突するという事故現場を目撃したことがある。この時の事故は、前方で停車しているにも関わらずに突っ込んでいったので、見なかったこととして先を急ぐ筆者と運転していた母だったが、何故避けられなかったのだろうかと思ったものだ。

他にも自動二輪車を運転していて事故に合い、帰らぬ人となってしまった人も多い。中には芸能人という知名度が高い有名人が犠牲になったケースも多い。先のケンタロウさんのように命を落とさなくても、障害を負って1人では生活していけないという人ともなれば全く笑えなくなります。そうした危険もあるからこそ、日頃から安全運転を心がけようと注意喚起がなされていると思えば分からなくもないでしょう。

ですがそれでも自動二輪車に乗りたい、そう思ってしまうのが我儘だろうか。ですがやはり乗って移動を楽にしたいという気持ちも強い。遠乗りせずとも、近場まで軽くバイクを走らせて散歩する、なんてのも悪くない話だ。ただバイクは怖いから何かもっと別の二輪車はないかと探してみる。出来れば自動で動くもの、と考えるとアレを思い出した。

そう、一時期唐突に話題を放って今ではすっかり鳴りを潜めてしまっている『セグウェイ』です。こちらも一応区分的には、『自動二輪車』の枠に当てはまりますから、別におかしなことではないでしょう。

セグウェイが話題になったのは

セグウェイの存在が発表されたのは今から15年前の話、2001年のことだ。その年の12月にお披露目となったセグウェイですが、実はこちらの全容が明らかになるまでは面白いデマが飛んでいたという。それは開発者である『ディーン・ケーメン』が開発したセグウェイを見て、IT関係者の著名人たちが一様にこう呟いたのだ。

『人間の移動形態を変える革命的な製品』

こんな事を言われたら注目が否応なく集まるのも無理ない話だ。ただ話があまりに誇張したがため、当時はタイムマシンがついに開発されたとまで話が膨れ上がってしまったという。時間跳躍技術はいまだ完成していないのに、もしそんなものが出来ていたらそれこそまさにド〇〇もんワールド突入と言っていいでしょう。

実際は自動二輪車の発展形としてのセグウェイでしたが、日本メディアでも放送された時に個人的には『これいいなぁ……』と思った。そしてその思いは今でも変わらなかったりする。

注目の割には

お披露目も終了し、セグウェイが発売されてアメリカ国内では100万代を売り上げるという記録を樹立する。当時の価格で日本円でおよそ60万円近くするというから、通常の自動二輪車よりも倍近く高いのが分かる。このままの勢いで世界にも売っていこうとしましたが、全世界規模で3年間の売上は『わずか6,000台』だったという。

これには開発者も相当肩を落とした数字と言えますが、セグウェイそのものの根幹を揺るがす重大な欠陥があったのだ。それは何かというと、言われて指摘されて納得するものだ。

歩いた方が早いんじゃね?

売れなかったのは、自動二輪車とはいうが、自動でなくても自転車があれば事足りるのではないかと指摘が飛んだほどです。どうして自転車で事足りるとまで言われてしまったのかというと、その歩行スピードが極端に遅いというのが原因だった。セグウェイは走行速度は最大で19kmと自動車という車両に当てはめるには遅すぎたのです。そのせいで歩いた方が良い、自転車の方が良いとまで言われるようになってしまったのです。

大統領を転ばせようとした

またセグウェイの売上が下がってしまったのは他にもあり、なんてこれは当時大統領だったブッシュ元大統領が父親にセグウェイをプレゼントした時のことだ。充電をしていたセグウェイに乗り込もうとしている、起動準備中に搭乗しようとして転びそうになったのです。そのせいで商品イメージが著しく悪化、一国の大統領に怪我を負わせようとするなんて恥知らずな機械だと、そう開発者も誹謗中傷するようなデマが横行していたのかもしれません。

現在では

その後は印象を良くしようと日本でも当時総理大臣だった小泉元総理に対して寄付をしたりと、セグウェイの人気を今一度呼び起こそうとしますが結果は伴いませんでした。アメリカではセグウェイを使用する人は見かける事はあっても、日本では恐ろしいほどに流行らなかったと一言に尽きてしまいます。